教育現場で百社一首を利用した取り組み 深谷中学校
現代に受け継がれる渋沢栄一翁の理念に、遊びを通じて楽しみながら触れられる『百社一首』。渋沢栄一翁の出身地である深谷市内の教育現場では、百社一首を使った新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は、校長先生の発案でいち早く授業の中に百社一首を取り入れたという深谷中学校から、百社一首大会の様子をご紹介します。
校長先生より
導入の経緯や目的
■学校の授業で活用することになったきっかけは?
3年生が進路を考えるタイミングで、渋沢栄一翁が大切にしていた社会貢献という視点から企業を見て欲しい、また「士魂商才」の精神についても知って欲しいという思いから、進路学習の一環として総合の時間に導入しました。
今皆さんが知っているような大企業は、戦後の厳しい時期を乗り越え、今でも日本を支えてくれている企業です。百社一首は渋沢栄一翁が関わった多くの企業やその理念について楽しみながら触れることができるので、生徒に興味を持ってもらうのにぴったりだと感じています。
授業での活用方法
■具体的にどのように取り組んでいますか?
事前学習で渋沢栄一翁が関わった企業について下調べを行ったうえで百社一首に取り組み、その後興味のある企業についてタブレットで調べたことを、一人ずつ新聞にまとめるという流れです。
実際に百社一首をやる授業では、3年生全員が体育館に集まり、1グループ4人に分かれます。先生がヒントを交えながら札を読み上げ、生徒が札を取ります。札を取った枚数が多い上位5名には賞状を用意しました。
校長先生の感想
渋沢栄一翁がこんなにたくさんの大企業の設立に携わったと知ることで、改めて偉大さを感じてくれたのではないかと思います。これらの企業が受け継ぐ、渋沢栄一翁の精神についても学んでほしいと思います。 深谷中学校では、今後も3年生の進路学習の一環として取り組んでいきたいと思います。
入賞者へのインタビュー
百社一首の感想
■1位(49枚)
夏休みに親戚と渋沢栄一記念館に行き事前に少しだけ知っていたので、その知識を生かすことができました。百社一首の中で知っている企業は30社くらいでしたが、今まで知らなかった会社について知ることができて楽しかったです。(Hさん)
■2位(37枚)
有名な会社や、自分たちの身近な会社が多くて驚きました。それぞれの会社のことを知ることができ楽しくできました。(Wさん)
■3位(34枚 / 34枚)
幅広いジャンルの会社があってびっくり。札をとる前に読札で企業の目標を想像するのが面白かったです。 (Hさん)
身近な企業だけでなく全然知らない企業もあったけど、楽しく遊びながら理念を覚えることができました。(Sさん)
中学生に聞いた 百社一首が楽しめる理由
- 遊びながら覚えられる
- それぞれの会社が掲げている目標が興味深い
- 読み札に書かれている企業理念から想像して取るのが楽しい
- 知らない会社を知る事が出来て面白い
導入を考えている団体様へ
百社一首は単なるカードゲームではなく、楽しみながら進路学習の一環として学ぶことができる学習ツールです。 遊びを通して興味を持ち、いつもと違った角度から郷土の偉人 渋沢栄一翁の功績を知るきっかけ作りとしてお勧めです。
今もなお私たちに「社会の在り方」を問いかけ続ける翁の思いが、未来を担う子ども達に伝わり、更に百社一首を通じて新たに人と人の繋がりが生まれるようご活用いただければ幸いです。
購入についてのお問い合わせはたつみ印刷株式会社までご連絡ください。